卒業する自閉症の生徒に、小学校の校長先生が贈った手紙


実は、この下手英ブログを再稼働させようと思ったきっかけの一つが、この11月3日にstuffというニュージーランドのニュースメディアに掲載された手紙だったりします。

Principal's letter leaves family with autistic son speechless


Otorohangaという、ツチボタルで有名な鍾乳洞のワイトモ洞窟等もあるワイカト地方にある小学校、Maihiihi SchoolのGlenn MacPherson校長先生が、Cam君という生徒さんに贈った手紙です。

Cam君は、このMaihiihi Schoolの前に、5つの学校を経験したそうです。どの学校でも、Cam君が必要とする特別支援を提供出来ないことと、小学校卒業後の教育をどうするかということ等が問題視され、転校することになったとか。
でも、Maihiihi Schoolは違っていて、学校関係者だけでなく、他の生徒さんたちもCam君をCam君として受け入れてくれたとか。

上記リンク先記事では、Cam君のお父さんが手紙についてTwitterでつぶやいた内容を元に、校長先生の手紙が、Cam君を笑顔にしたのは勿論、ご両親にいかに感動を与えたかについて紹介してあります。


校長先生の手書きの手紙は、学校でのCam君の態度や心構え(attitude)がいかに良い方向に進歩したかということを称える為に、プロのクリケット選手、Ben Laughlin選手のTシャツと一緒に贈られました。

手紙の全文が、リンク先に紹介してありますが、その中で、三つほど、英子が良いなぁ~と思ったところをご紹介しておきます。

"you offer our school so much in many different ways"
この部分、人と違って良いということ、人と違うということが、学校に良い影響を与えたということを伝えていると思います。
これって、特別支援を必要とするCam君にとっても、ご両親にとっても、今後の励みになる言葉だと思います。

"It will not fit you now but when it does I would like you to look me up and come and tell me what career path you have chosen."
贈ったTシャツは、今はまだサイズが合わないだろうけど、将来、このTシャツが身体のサイズに合うようになった頃に、校長先生のことを見つけて、どんな将来の道(キャリア)を選んだのかを、伝えに来て欲しいというこの部分、、、結構奥が深いと思います。
Cam君が青年になった頃にも、校長先生はCam君のことを忘れていないよ~ということや、いつまでも覚えているよ~ということ。そして、Cam君が、校長先生に報告したくなるような将来の道を選ぶことが出来ることを、信じているという願いも込められている様な気がします。
こういう場面では、「困った時には相談においで」という言葉を掛けてしまいがちになりますが、、、ご両親等、身近な相談相手がいる中で、「君の力、そして君の将来を信じている」という校長先生の言葉は、力強いなと思います。この言葉も、Cam君だけでなく、ご両親にとっても、将来への希望を与えてくれる言葉になっていると思います。

"Maybe even a job that doesn't exist yet."
コンピューターのプログラミングやゲームのデザインをするのかなぁ~と、Cam君の将来についての予想を投げかけた最後に、この、現在はまだ存在していないかもしれない仕事につくかもという部分。
校長先生を含め、今現在の大人たちの頭の中にある仕事やキャリアの枠を超えた可能性が、Cam君の将来にはあることを伝えているような気がします。
ついつい、子供たちの将来の夢等の相談を受けると、相談を受けた大人が持つ知識や経験の範囲内であれこれとアドバイスしたくなりますが、、、いろいろなことが目まぐるしく変わっている現代。
今の子供たちが大きくなった頃に、世の中はどうなっているのか、どんな仕事が存在しているのかなんて、誰にも分からないですものね。

英子が子供の頃には、、、英子が今行っているWebプログラミングやWeb出版、そして勉強しているデータサイエンスや電子図書館等など、存在しなかったですし。
海外に飛び出して、生活する、、、なんてことも、本人も周囲も、想像していませんでした。(良い意味でも、そうでない意味でも、人とは違う様なことを、何かやらかすんじゃないかっていう期待はされていたような気がしますが…。笑)


記事の中で触れてありましたが、校長先生のお母さんが、ダウン症等、特別支援を必要とする子供たちの先生を職業にされていたそうです。
それで、校長先生が子供の頃、お母さんの教え子さん達との課外活動等に、校長先生も参加させてもらっていたのだとか。
そんなお母さんや、一緒に過ごした特別支援を必要とする子供たちからの影響を受けて、

"Everyone deserves an equal opportunity in life"

人生の中で、誰もが平等な機会を得るべきだ(平等な機会を得るに値する)という考えを持たれたようです。

こういった小さい頃の経験や、ちょっとしたことの積み重ねが、世の中の不平等さや偏見を、徐々に無くしていくのかも知れないですね。



このニュース記事を読んだ後、Maihiihi Schoolと校長先生の事が気になったので、小学校のWebサイトを見てみました。
そして、校長先生からのメッセージというページを見つけました。

Welcome to Maihiihi School

生徒さんたちにとって大切なことは、将来学び続けることが出来る知識や理解力や技術を身に着けることだそうで、Maihiihi Schoolで大切にしている8つの価値について書いてありました。

大人も子供も、大切にしたい基本となる価値観だと思います。
知らない単語がある場合は、調べてみて下さいね。

Excellence
Innovation
Inquiry and Curiosity
Diversity
Equity
Community and Participation
Ecological Sustainability
Integrity and Respect


一つのニュース記事から、いろんなことを学んだ英子です。
この英子のブログ記事を読んで下さったみなさんの心にも、何か届くものがあればいいなと思います。

Twitterクイズの答えは、
1) 小学校の名前: Maihiihi School
2) 校長先生の名前: Glenn MacPherson
3) クリケット選手の名前: Ben Laughlin


テーマ:英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

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筆者:下手名英子(へたなえいこ)
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写真は、二十数年前、語学学校の卒業式でスピーチ中の英子。

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