2002年に「下手な英語もこうすりゃ使える」というメールマガジンを始めてから、ずっと、英語が使える様になる上で、大切なことは何なのだろうと考えてきました。
先日、海外生活24周年を迎えた英子ですが、、、日本人の方々から、「どうやったら英語が話せるようになりますか」と相談される度に、その場面その場面で、「こういう表現を使うと上手くいくよ」とか、「きっとそれは、○○っていう意味で相手の人は言ったんだと思うよ」というようなアドバイスをさせていただいたりしたのですが、、、なんか、こう、「これだっ!」っていうおすすめ方法の決め手がなくて…。
英語での数えきれない失敗を経て、、、英語環境で仕事をしたり、大学レベルの勉強をしたり、生活をすることが出来る様になった英子ですが、、、
(注…20代半ばで日本を飛び出した英子の英語の発音は、ネイティブとは違い、日本語(広島弁+関西弁+標準語)+フィジー語+Kiwi Englishの訛りが入り混じった世界に一つだけの「英子訛り(?)」の英語です。笑)その長年の苦労があったからこそ見えてきた、「英語が使える様になりた~い」という皆さんとシェアすることが出来る「コツ」みたいなものはないだろうかと、一生懸命考えてみました。
「
英語のニュースクイズ」はあまり効果がないと悟ってから(滝汗;)、構想約1年半。
自分自身の経験を振り返るだけでなく、ネット上で公開されているいろいろな英語学習法や動画等を見たり、慣れない英語環境で奮闘しているニュージーランドに来てからまだ日が浅い日本人の人たちの話も聞いたりしながら、今までの英語学習法(英会話学習法)に足りないものをじっくり考えて思いついたのが、、、
じゃじゃ~ん!(ちなみに、英語では、こういう時、タダァ~(ta-da又はtada又はta-dah)って言います。)
英語の読み書きでも、ヒアリングでも、発音でも無い、英語の喜怒哀楽、感情を理解する為の「英語感」を先に身に着けるという目からうろこの新作戦。
題して「ビデオで英語感」人と人とが対面で行うコミュニケーションでは、メッセージを伝える為に、言葉は1~2割の役割しか果たしていないとよく言われます。(頻繁に引用される「メラビアンの法則」では7%。)
つまり、英語の授業や英語の試験や、他の多くの英語学習法で重要となる「英語」という言葉だけでは、実際に英語でコミュニケーションをする場合には、効果的にメッセージを伝えたり、相手のメッセージを理解することが難しいのではないかと思います。
実際の日常生活の中での英会話では、表情や口調や身振り手振りが、メッセージを伝える為には重要になるからです。
正しいセンテンスを正しい発音で言うことが出来ても、どんな場面の、どんな状況で、どんな表情と口調と身振り手振りで言えばいいのかが分かっていないと、会話がちぐはぐになってしまいます。
例えば、英語が苦手だという不安が表情に出ていると、聞き手は、不安な話やネガティブな話をされるという心構えで聞くので、話の内容がそれに反して明るい話題だったりすると、それだけで、伝わり難くなったりするそうです。
赤ちゃんが言葉を習得する時にも、言葉より先に、状況や、話し手の表情や声のトーンを理解しますよね。言葉の前に、泣いたり笑ったり怒ったり喜んだりですよね。
英子の経験から比較してみると、特に英語は、日本語に比べて、表情や口調や身振り手振りがより重要になる言語なのではないかと思います。
例えば、ニュージーランドに来てすぐの日本人の人たちが英語で困っている状況に居合わせて気づいたよくあるパターン。
相手から「えっ?」と聞き返された時に、相手が明らかに「声が小さ過ぎて聞こえないよ」というリアクションをしているのにもかかわらず、日本人の人は、自分の英語が下手だから通じてないって思い込んでいて、より自信無く言い直すので、余計に相手に伝わらなくなっている。
内容が分からないっていうのと、聞こえないっていうリアクションには、微妙な違いがある気がします。聞こえない場合は、聞き返される時に、相手の耳が若干前に出てくるとか。内容が分からない時はよりしかめっ面とか。
同じ様な状況を何度も目にしたり、経験すれば、そういった違いも感じ取ることが出来る様になると思います。
下記は、「
ビデオで英語感について」のページに書いた例です。
英語に対する苦手意識がある場合、
1) 英語を話そうとする際に、正しい英語のセンテンスを言うことに意識が集中して、表情や声のトーンや口調、ボディーランゲージは、全く違う内容を表現している。例えば、楽しい内容の話をする際に、表情は、単語の発音が間違っていないかという不安な表情をしていたり、声のトーンや口調は弱い頼りないものだったり、ボディーランゲージは、オロオロと落ち着きがなかったり。
そうすると、相手には、いくつもの違うメッセージを同時に発していることになって、正しい英語かどうかということの前に、何が言いたいのか伝わり難くなってしまっています。
2) 英語を聞こうとする際に、相手の英語のセンテンスを聞き取ることに意識が集中して、表情や声のトーンや口調、ボディーランゲージが表現していることに、全く気付いていない。例えば、日本の駅で、英語で話しかけられた時に、相手が道に迷って困っているのか、人が多くて道に迷い易いよねという会話がしたいだけなのかとか、似たような英語のセンテンスでも、言葉以外の情報から、話の内容が伝わってきたりします。
顧客や同僚とのビジネス会話でも、友達との雑談等でも、相手が、喜んでいるのか怒っているのか、悲しんでいるのか楽しんでいるのか、相手の感情を理解出来なければ、相手が伝えたいことを本当に理解することは難しくなってしまいます。
じゃあ、実際に、どうやって「英語感」を身につければいいのかってことになりますが、、、
二十数年間英語圏で暮らせば、さすがに、自然に身についてきますが(その反面、日本語感が怪しくなってきているっていう噂も…。汗;)、日本に居ながらだと、自然に身につけることは難しいと思います。
そこで、英子がみなさんに提案したい学習法は、英語の感情を理解することに注目して、ネット上で無料視聴出来るビデオを見まくるというもの。
そうすると、、、
- 英語と日本語という言語の違いだけでなく、地域や人それぞれのカルチャーの違い等から、笑いのツボや、怒りの沸点等も違ってくることにも気づける。
- 英語のビデオを見て、話し手の置かれた状況や感情に共感して、一緒に、笑ったり、涙したりすることが出来れば、英会話力(特に感情表現力)がアップする。
といった、相乗効果も期待できます!
英子がご紹介する英語のビデオは、分野にとらわれず、ニュースやお笑い、トーク番組、映画の予告編、ドキュメンタリーや雑学知識等など、「これは英語の感情、英語感を身に着けるのに役立つはずっ!」と思ったものなら何でも。
3分以内の短いビデオを1日1本とか、自分に合ったペースで、自分が興味を持てる分野のビデオから少しずつ、
英語の字幕を常に表示して、慣れない内は、再生スピードを遅めにして、日本に居ながらにして「ビデオで英語感」を徐々に身に着けていくっていう方法です。
☆おすすめ視聴方法☆
「ビデオで英語感」の3ステップ動画視聴。
- 表情、身振り手振り、声のトーンから、英語の話し手の感情に注目。
- 状況の大まかな意味を把握する。
- 動画の速度調節や英語の字幕表示を活用して、より詳しい内容を理解する。
ビデオをご紹介している各ページに、「英語感アップのヒント」や「英語に慣れる為の視聴のヒント」も掲載しています。
「ん?面白そぉ~」と思ったら、
今すぐ「ビデオで英語感」を活用してみて下さい。
テーマ:英語・英会話学習 - ジャンル:学校・教育